ブーメランという言葉
「ブーメラン」という言葉がネトウヨの間で多用されている。
しかし安易な気持ちでブーメランという言葉を用いるのはやめるべきだ。
ネトウヨは歴史を学ぼうとしないし、真実より自分達の利益を優先するゲスな小物だ。
だからブーメランという言葉の意味ひとつ取っても理解できていない。
*「ブーメランが刺さる」
だって？日本をバカにしてるのか？キサマ反日か？愛国者なら母国語を使え母国語を。
日本には八百万の神がいるんだから余裕だろう？(意味不明)
ブーメランとは狩猟道具…というのは義務教育を終えていない子供でも知っていることである。
知らないのは無教養なネトウヨくらいだ。
狩猟道具のくせに投げた本人に刺さるわけがないだろう。
もし刺さるというなら危険過ぎる。
設計ミスの類いだ。
そもそも獲物に刺さったブーメランが本人に返ってくるというのは物理法則に反する。
ネトウヨは物理法則すら知らないということである。
自民党という獲物に刺さったブーメランが、投げた本人たる民主党に刺さるというのは…
いや、これは物理法則を知らなくても「ありえない」と分かる話である。
「ミンス、いつものブーメラン発言乙！」
「いや、自民党に刺さってるよね？獲物に刺さって動きが止まったブーメランが再び動き出して投げた本人のもとに戻ってくるとでも思ってるの」
「…」
『ネタにマジレス乙』
ネタにマジレスされると怒る人間が一定数存在する。
好きなアイドルを批判されて怒るヲタクと同じような精神構造なのだろう。
「俺はこのネタが分かる。だから皆も分かるはず。分からないのはバカだから」と思い込むことで自分を正当化する。
自分のネタは面白くて、誰もが笑ってくれる…と、根拠のない自信を持つ。
実に滑稽なものだ。お笑い芸人でさえ万人受けするネタを作るのは至難の業なのだから。
そしてそれを「面白い」と感じる人間もまた同じ。
そもそも、マジレスの何が悪いのか。
犬を猫だと言って憚らない奴に「それは犬ですよ」と指摘したとしよう。
ソイツがネタとして言ったにせよ、本当に猫だと思って言ったにせよ、犬は犬だ。
犬が猫になるはずがないのだ。
マジレスする側は「間違ったこと」などひとつも言っていない。
ネタにマジレスされて怒るアホも、その周りに集るゴミ虫も、等しく哀れむべき存在であろう。
奴らは「自分の意見」がないのだ。
多くの人間は「みんな」という概念に依存している。
具体的にどこからどこまで、誰と誰と誰を指したものなのかを説明することは出来ないが、とにかく「みんな」というものの存在を盲信してやまない。
そして「みんな」が右を向けば右を向き、「みんな」が左を向けば左を向く。
「みんな」が「ネタを理解できる」状態ならば、「ネタを理解できない方が異常なのだ」と思い込み、安心する。
「ネタを理解できないのはおかしい」「マジレスするのは空気が読めないからだ」と必死に言い訳をする。
そういう輩は「空気を読むこと」を至上としているのだ。
自分で「何が正しいか」を考える力が欠乏しており、他人に合わせて行動する。
他人と同じならば安心できるから。
自分一人では不安だから。
圧倒的な自分への不信感。
まともな人間というのは自分を信じることができる人間である。
ゆえに空気を読むなどという挙動不審な精神構造をしていない。
要するに「ネタにマジレス乙」と言って「指摘」から逃げる連中は全てにおいて未熟なのである。
世間サマ
世間サマ…『サマ』とカタカナにした意味は…バカでもなければ分かるだろう。皮肉だ。単純にそれだけ。
世間サマは命令するが、責任を取らない。
偉そうに空のてっぺんから下々の『悪』を糾弾し、それが『悪』でなかった場合には掌を返して擁護する。
自分で手を下す必要がないから軽々しく『悪』に憎悪をぶちまけ、正義のヒーローを気取る。
不思議の国のアリスのハートの女王もビックリするだろう。
実に残虐性の高いモノだ。
連続殺人鬼は『オレは正義のヒーローだ』などと思ってはいない。
しかし世間サマは『オレは正義のヒーローだ』と思い込んで疑わない。
どんな悪行も大義名分で正当化してしまえる。
逆らうものは数の暴力で蹂躙し、従う者同士で馴れ合う。
所詮世の中に正義などなく、数が多ければ勝ちなのだと言わんばかりの暴挙。
人権、人権と喚きながら少数派を踏みにじり蹴り落とす矛盾。
自分達さえ良ければそれで良いという傲慢さと自己中心さ。
池袋暴走事故
醜い愚民どもが寄って集って1人の人間を袋叩きにするのはいつ見ても不愉快だ。見るだけで吐き気を催す。
吐き気を催すと言えばジョジョの奇妙な冒険 第六部 ストーン・オーシャンに登場するウェザー・リポートは
「自分が『悪』だと気づいていない…もっともドス黒い『悪』だ」
というセリフを残している。
…『吐き気を催す』と聞いてすぐにブチャラティの方を思い浮かべたのなら…それはディモールト ジョジョを理解しているということだ。
まさにその通りなのだよ彼らは。この言葉がよーく当てはまる。
池袋暴走事故で
『飯塚幸三を死刑にしろ！』
とか
『厳罰化求めて署名しました！』
とか言っちゃう正義のヒーロー気取りのアッパラパーどもは恥を知るべきだ。
何が署名活動だ？何が厳罰化だ？安っぽい正義感を振りかざし司法を冒涜するのはやめたまえ。
その道のプロである司法の人間に対して何も知らないで怒り狂っているだけの一般通行人ごときが口出しをする。それの何が正義か？
大津いじめ事件、あおり運転+暴行事件で全く反省していない。成長もしていない。
醜くて、浅ましくて、低俗だ。
「俺たちは正義のヒーローだから悪くない」
そういう意識を持っているから無関係の人間まで巻き込み暴走するのだ。池袋暴走事故だと？暴走してるのはどっちだ？
法律に基づかない上に薄っぺらい正義感を長々と語った上でこういう茶番を繰り広げる気の狂い様。
そんなものが正義だと言うなら法律も何も必要ない。それぞれが好き勝手に己の尺度で正義を押し付け合い、気に食わない奴を排除すれば良い。中世ヨーロッパ以下の野蛮な体制が好きなドM体質なのだろう。せいぜいその世紀末のような社会のなかで己の被虐性欲を満たすと良い。
なるほどなるほど彼らヒーロー気取りの愚民どもの理屈で言うならヒトラーのユダヤ人虐殺も正しかったわけだ。
どこぞの誤認逮捕も正しかったわけだ。
「彼らにとっては正義だった」のだから。
ならばそう堂々と主張すれば良い。「私はヒトラーが正しかったと思っています！」と主張すれば良い。
ドイツの真ん中でナチス軍服を着て「ヒトラアァーーッ！」と叫びながらナチスの敬礼をすれば良い。
それを正義だと思うなら堂々とやれば良い。
なぜやらない？なぜ叫ばない？正義とはそんな生温いものなのか？
勝手に正義を作り、それを他者に押し付けたところでそんな正義に意味はない。鬼ごっこでバリアを追加してゲームを崩壊させるガキと同類だ。我が儘で、自分を中心に世界が回っていると本気で信じている。
だからこそ自分本意のクソのようなルールを作る。
そして気に食わない輩を容赦なく排除する。のび太をバカだバカだと罵倒する連中が、まさにどくさいスイッチを使うのび太のような外道な行為をやってのけているわけだ。実に矛盾していて実に愉快滑稽雨霰だ。
飯塚幸三元院長への批判の中にこんなものがある。
「他人のせいにして、反省しない。罪悪感もない」
こんなにも綺麗な自己紹介があるだろうか！？チープな正義感を満たすために他者を踏み台にして悦に入る真性の底辺ヒーローモドキをよく表した一文じゃないか！
大津事件(勿論、明治時代の方)
日本を訪問中であったロシア帝国の皇太子ニコライが、警察官の津田三蔵に斬られて負傷した。
津田がすぐさま捕らえられたことでニコライは死に至らずに済んだのだが、それはそれで後々問題になってくる。
日本政府は津田三蔵を死刑にしたい。
何かそんな感じのタイトルの漫画やらアニメやらがあった気がしないでもないな
まあとにかく日本政府は津田三蔵を死刑にさなければならなかった。
なぜなら相手はロシアだから。
報復でもされたらひとたまりもない。
しかし当時の法律上、死刑にはならなかった。
日本政府はよくやったよ。皇室に対する罪をこの件に適用しようとした。
まあ要するに、ロシアからの報復にビビり倒して津田三蔵を死刑にするために奔走したのだ。
当時の日本法が外国の皇族等に対する犯罪を想定していたとはいえない。
それを外国人皇太子に適用することはできない。
故に謀殺未遂…すなわち無期徒刑にしかならないのだ。
裁判所は司法の独立を主張した。
まったくだ。
司法に介入が許されるなどあってはならない。勿論この時に他にも問題はあったわけだが、
だからといって司法への介入は絶対に許してはならない。
児島惟謙は法治国家における法の重要性を説いた。
結局そうこうしているうちに津田は無期徒刑となる。
どのみち近いうちに死んでしまっているので結果論としてはあまり変わらないようにも思えるが、重要なのは「司法の独立を守ろうとした」という過程である。
結果は結果。過程は過程。
どちらを蔑ろにしてもいいとか、そういうのはないのである。
愛国などに現を抜かしている場合ではない
ネット上に溢れる自称愛国者たち。
しかしアレを愛と呼び、美化するのは無理がある。
見たくない現実から目を逸らしているだけの愛には埃ほどの価値もない。
愛国者は日本に生まれたことを誇りだと思っているが、日本に生まれた埃にすぎないことを自覚すべきであろう。
自称愛国者たちの支離滅裂な思考・言動
0.intro 本題に入る前に……もうあのドラえもん画像は使わない。
気付いたのである。ドラえもんの「そのりくつはおかしい」発言の対象である野比のび太と、例の私刑執行者や自称愛国者たちとの間には如何ともし難い程の差があるということに。
1.人格
のび太は確かに駄目人間に見えるかも知れない。しかし彼のような人間はごまんといる。
それでも、芯に優しさを持っている点がのび太の素晴らしい点だ。
ただエゴで動いているだけで、そこに優しさの欠片もない連中とは違うのである。
2.成長
知っているだろうか？のび太は決して0点しか取れないわけではない。
漫画を読んだことがあるならば解る筈だが、10点とか100点とか、0点以外の点数も取っている。
無論道具に頼ることも多いが、のび太は己の欠点を改善しようという努力ができる子なのである。
そしてその努力の成果は輝かしいものである。
人や動物、時には宇宙人や恐竜等々…様々な出逢いを経験し、泣き笑い成長してきたのが野比のび太という人間だ。もし仮に0点しか取ったことがないという設定にしても、彼の努力は常人には真似できないものである。
己の不備や失態を他人のせいにし、常に潔白であるかのように偽って生きてきた連中に、この人格者を嘲笑う権利などない。
introだけで凄い量になりそうなのでここまで。
1.「日本に生まれた日本人なら愛国心はあって当たり前」
ソースは？日本に生まれた日本人であることと愛国心があることの因果関係は？客観的な証拠は？
当たり前とは具体的にどういう意味？愛国心がある人間、ない人間の統計を取ったのかな？で、愛国心があるということを客観的に証明できる方法は？
2.(これに対する自称愛国者の解答)「説明しなくても分かるはず。分からないのは在日か反日だけ」
で、でたー(以下略)
具体性や客観性を求めるとすぐに答えをはぐらかすのは自称愛国者の特徴とでも言うのだろうか。
そして更に疑問が深まりましたよお兄さん。「分からないのは在日か反日だけ」
と言える明確な証拠はあるのでしょうか？
3.「事実を言われて証拠ガー根拠ガーと騒ぐのは在日か反日」
お 話 に な ら な い
どうやら不都合な質問をしてくる人間は在日か反日だけのようだ。
日頃から他者とのコミュニケーションを取っていないから、「自分の話が通じる相手こそまともな人間なのだ」という思い込みを抱いてしまうのだろう。
自分を基準にして考えてしまうのだろう。
「我こそは正義！」と思っている連中が日頃の鬱憤を晴らすために集い、傷を舐め合い、団結していくのだろう。
そうであるならば、私には正直その性癖も生態も理解できない。
他人との関わりがないから愛する対象もいない。
すると、「国」しか愛せなくなる。
そしてネットに逃げると、自分とそっくりな境遇の人間たちが沢山いることに気付く。
それこそが人間のあるべき姿であるかのように勘違いし、完全にネットの虜になる。
現実世界で「愛国心を持たない」人間に対して敵愾心を持つようになり、またネット上でも現実世界と然程変わらぬ思想を持つ人間に対して反感を覚えるようにもなる。
自分達が狂っているなどとは微塵も思わず、むしろ非愛国者たちの方が狂っているのだと思うようになる。
こういう想像をしたこともあるが、今でもこの想像が間違っているとは思わない。
それほどに自称愛国者たちは狂っているのだ。
4.「日本に生まれたことを誇りに思っている！」
…はい？
何を言っているのかしら。
国籍を誇るって、どういうこと？意味不明だよ。支離滅裂だよ。
君は日本に生まれるために努力したの？具体的にそれはどういう努力なの？その努力はどうやって証明するの？
ただ母親のお腹の中から産まれてきただけじゃあないか。何を誇るのかさっぱり分からない。
誇るというのは自分の功績に対して言うことだ。他人の功績を自慢したり、まして自分の功績であるかのように偽るのは小者のすることだ。
日本に生まれただけで勝ち組だと思っているのなら、それは甘い。甘すぎる。ソシャゲのやりすぎだ。
国籍ガチャで当たりを引いたとか思っているんだろうが、当たりを引いてもPS(プレイヤースキル)がなければ雑魚だ。
そのことは、日本に生まれたというだけで優越感に浸っている敗北者たち自身がよく理解している筈だろう。
それはおかしいよ！？
以前、私刑賛成派のおかしな人に喧嘩を売られたので、その人をサンプルとして使ってみる。
というのも、私刑賛成派の意見は笑えるくらいテンプレ感満載だから。
1.「法律がしっかりしてないから私刑は仕方ない」
いや、その理屈はおかしい。
システムに不満があるならシステムを良くする努力をしなさいよ。
偉そうに上から目線で説教垂れるだけじゃあ何も変わらないよ。
理解できないかもしれないが、その理屈を押し通せばやがて世紀末が到来するだけだ。
「アイツが盗んだ！」「俺は殺していない！」「お前が犯人だ！」
などと醜悪な争いに発展するだけだ。
法律がしっかりしていないと思っていながら、それを変える努力もせず、ただ生意気に文句を垂れるだけの人間に社会的価値はない。
そしてそういうことをするのは法律を作った人々や司法、行政、立法に携わる人々への冒涜だ。
法律が気に食わないなら法律を変えれば良いだけだし、それが嫌なら日本から立ち去れば良いだけだ。
これは私的制裁をやりたがる連中に向けて強く言い続けていきたい。
さて、大事なことなので強調しよう。
法律がしっかりしてないと思うのなら、ウダウダ文句を言ってないで法律を変えろ。
他人に頼るな。他人のせいにするな。
そうでないなら黙って傍観者に徹していろ、自称ヒーローなどこの世に要らぬ。
ということだ。
そもそも法律がしっかりしてないかどうかの判断基準は何なのか。
大方、俺様基準を適用しているのではないかね？
法律はあらゆるものを考慮して使われるものであるし、社会もそうやって動いている。
「正義感や感情論で社会を動かす！」などと、いつの時代の考え方を支持しているのか…。
それに、法律がしっかりしてないから何だと言うのかね？
私刑執行者たちは、どんな被害を被った？
パソコン画面に張りついてネット記事を読み漁って、その記事の内容を鵜呑みにしているという意味では被害を被っているかもしれないが…。
(そう、メディアによる洗脳という名の被害を)
他人事に対して感情論で動くとは…どこまで非合理的な選択をすれば気が済むのだろうか？
2.「私刑を否定するのは犯罪者だ！」
同じ画像を使い回すだけで良いから楽だ…。でもこの調子だとドラえもんが過労死してしまう…。
なぜそこまで飛躍するのだろうか？まさか「死刑」に反対するのは死刑囚だけだとでも思っているのだろうか？
私刑賛成派に限らず、こういう謎理論はよくあるものだ。
「愛国心がない奴は在日だ！」
とか、
「この動画に低評価押してる奴は○○かな？」
とか。
とにかく飛躍がえげつない。
ポケモン世代の人には、「主人公がヒトカゲ(レベル5)を連れて、マサラタウンからいきなりポケモンリーグに飛ぶようなもの」と言えば解るだろうか。
理由も言わず、ただ憶測を事実のように語っているだけなので害はない。
だが…犯罪を否定する人間ならば、そんな適当な発言は出来ないはずだ。
言葉が凶器になることを知っているのだから。
そもそも私刑を否定するのが犯罪だと言うなら通報すれば良いだけのこと。
ただし、私刑賛成派曰く「法律がしっかりしていない」ので、通報しても無意味な筈だがね。
3.「悪を裁くのは正義だ！」
もう画像は使わんよ。三度目の正直なんてない。
さて、「悪」だの「正義」だのと宣っているが、基準は何か？
答えは法律だ。
だが、それだと矛盾してしまう。
私刑執行者に正義はないからだ。
この国の正義たる法は私刑を禁じている。
故に私刑は悪なのだ。
これは、寸分の迷いも微塵の躊躇いもなく断言できる。
ならば、私刑執行者たちは自らが裁かれても「正義だから」と納得せねばならないということになる。
さて？
私刑などという身勝手な正義を振りかざす人間たちにそんな勇気があるだろうか？
覚悟も信念もないならば大それた理想など掲げるべきではあるまい。
4.「私刑を認めることで良い社会が構築される」
夢を見るのは勝手だが、夢と現実は異なる。
私刑執行者の主張に沿った世界が仮に実現するとして、それはやはり世紀末だ。
誰もが己の裁量で他者を貶め、裁き、苦しめる。
いつ殺されるかも分からぬ世界の到来だ。
「無関係な人」や「冤罪」が私刑によってどれほど苦しめられてきたことか、私刑の執行者たちには想像もつくまい。
何せ、そうした現実から目を背け、ひたすらカルト宗教信者のように自らの行いを正当化してきたのだから。
誰かが苦しんでも、それは犯罪者のせいだと言って譲らず、冤罪を働いた己の不備を認めない。
行為だけで、責任を取らぬ。
これは結局のところ、私刑の執行者たちが憎む「法で裁かれない犯罪者たち」と同じである。
警察官でさえ冤罪は起こり得るのだ。ならばド素人による私的制裁など、どれほどの冤罪が起こることか。
リスクも何も考えず、己のエゴを優先して私刑を行うなどまさに愚の骨頂。
そしてそれを支持するのは紛れもない愚行なのだ。
社会や法というものは常に、とても合理的な判断を下す。
それらは先人たちの知恵の集合体であり、努力の結晶である。
対して私刑とは所詮素人の薄っぺらい考えに基づいた蛮行に過ぎない。
どちらが正しいか？
それは言うまでもないことだ。
民意とは恐ろしいものだよ。自分達が望むように事実を歪める。
捏造記事を盲信する愚か者
一面だけを見て全てを知ったような気になる愚か者
エゴで世間知らずで、考える頭を持たない…そういう連中が形成する『民意』というものは厄介なんだ。
大津いじめ事件では関係ない人間が被害に遭ったし、
某あおり運転の件ではあろうことか『議員』が無関係の人間を巻き込んだ。
飯塚幸三の暴走事故では無知な人間たちが今も騒いでいる。
民意とはこういうものだ。
で？
お涙頂戴といきたいところなんだろうが、そんな安っぽい演技には騙されぬわ。
芝居を打つために被害者を利用する…その魂胆が見え見えではないか。
要するにそういうことだろう？
「あー、ストレス発散してぇなぁぁぁ。
あっ、そうだ！犯罪者をフルボッコにすれば良いんだ！
じゃあまずは被害者にすり寄って…」
ということだろう？
みなまで言わずとも分かる。
超能力者ではないが、その程度のことは分かる。
だが、やはりそれはただの感情論だ。
被害者が言うのならまだ分からぬこともない。
しかし何の関係もない部外者がなぜそこまでムキになる？
その方がよほど「おかしい」ではないか。
自分が被害に遭ったわけでもないのに、なぜ感情的になる必要があるのだ？
そんなことをすれば見るべき事実すら見えぬようになってしまうぞ。
感情的になった人間は往々にしてミスを犯す。
当然だ、冷静さを欠いているのだから。
まして他人のために感情的になるような者など、危なっかしくて見ておれぬ。
何だ？
被害者だけがバカを見るのはおかしいから加害者も同じ目に遭わせろ、か？
ハンムラビ法典を引き合いに出してそういう思想を肯定する者もいるが、ちょっと待ってほしい。
今日本にある法を無視しておいて、なぜ大昔の欠陥だらけの法典を崇拝する？
「私は未開人です」と言っているようなものだ。
そこに羞恥心はないのか？
まるで夜神月のような考え方だ。
「糞真面目でまっすぐな人間が損をする」
それを理由に『悪人』を裁いても良いなどとはとんでもない思い上がりだ。
誰がそんな権利を与えたのか。
